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その独特のフォルムと渋い色合いで、金田バイクに負けず劣らず人気の高い山形バイク。しかし残念ながら、そのスペックについては明らかにされていない。 そこで、それじゃあ自分で研究してやろう!と名乗りを上げたのが、山形をこよなく愛するヤマガタ万歳!!さん。ここではその研究結果と共に、ヤマガタ万歳!!さんのご協力を頂いて解りやすい注釈をつけたので、「アキラ」は好きだけれどバイクも車もよく解らないという人の、多少の理解の手助けになると思います。ぜひ読んでみてください!! (TEXT:ヤマガタ万歳!!、管理人 イラスト、編集:管理人) |

| ※このページの山形バイク、金田バイクは、「アキラ・グラフブック」(講談社'88発行)、雑誌「B-CLUB No.32」(バンダイメディア事業部'88発行)の設定資料をもとに管理人がイラスト化した物ですので、実際の設定とは異なる所があります。 |
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山形のバイクの性能を考えるにあたって、山形が金田のチームの中でどのような役割を担っているのかを考える必要がある。「アキラ・グラフブック」によれば山形は「チームの特攻隊長といった役どころ」とかかれている。特攻隊長としての役割を『チームの先頭を切って敵に突っ込んでいくこと』と考えると、山形バイクの性能の特徴は、「高速性」より「加速性」にあると思われる。 劇場版の序盤では、山形が右手に鉄パイプを持った状態で、コーナーから加速をしながら(※1)クラウンを追いまわすシーンがあった。恐らく、アクセル(※2)操作は左手にて行うよう設計されているのであろう。 また山形バイクをはじめ金田、鉄雄、甲斐のバイクのハンドルにも、ブレーキレバー(※3)及びクラッチレバー(※4)がないことが確認できる。ブレーキは足のみで操作するようになっている可能性もあるが、クラッチについてはその存在の有無すらも問題である。 そもそもネオ東京のバイクが、エンジンではなくモータで制御されているのであれば、クラッチによる制御は必要ない(※5)と思われるが、鉄雄がバイクを押しがけしていたこと(※6)(参:CUT.139)、金田のバイクに燃料タンクがあること(参:原作1巻P250)、山形のバイクが壁との衝突によって炎上したこと(参:CUT.1489〜)、レーザー砲のバッテリーへの充電中に甲斐のバイクが燃えたこと(参:CUT.1913)からも、ガソリンエンジンは搭載されていると考えるべきであろう。 しかしながら恐らくガソリンエンジンは、ジェネレーター(発電機)の役割で搭載された小型のものであり、車体の動力は前・後輪内に搭載されている超伝導モータなのではないだろうか。そのため、運転のためのクラッチ操作の必要はなく、ハンドルにクラッチレバーもついていないのであろう。 はじめに山形のバイクの性能の特徴が加速性にあると書いたが、山形が金田に向かって「そんなの(バイク)に乗ってる方が気が知れねェぜ」と言う台詞があること(参:CUT.91)から、金田のバイクほどはアクセルワークによる加速の急変化はないものと考えられる。つまり、金田のバイクほどは出力がなく、また最大出力も金田のバイクより低い回転数なのではないかと思われる。 ※1 CUT.122のト書きに「山形参上 ぐんぐんスピードを上げ近づいて来る」とある。 ※2 通常のバイクでは、アクセルはハンドルの右についている。 ※3 通常のバイクでは、ブレーキはハンドルの右と右足部分についており、前者で前輪、後者で後輪のブレーキをかける。 ※4 通常のバイクでは、クラッチレバーはハンドルの左についている。 ※5 クラッチは、エンジンと車輪とを切り離したり付けたりする操作を行うもの。クラッチを切れば、エンジンが掛かっている状態でも車輪は止まったままとなる。つまりエンジンがなければ、クラッチ自体も必要ないというわけである。 ※6 エンジンは動く最初のきっかけがあればガソリンがある限り動き続けるので、押しがけによってタイヤを強制的に動かす事でエンジンをかけ走り出す事が可能。つまり「押しがけ」した事自体が、エンジンの存在を意味している。 |
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>>>(参)などで示した「CUT」は、劇場版「AKIRA」コンテのカット番号にあたる。 >>>参考資料:「アキラ・グラフブック」(講談社'88発行)、「HOT-DOG PRESS増刊 アキラワールド」(講談社’88発行) |