TOPプロジェクトルーム


「スチームボーイ」&「AKIRA」1DAY DREAM PREVIEW
トークショーレポート




2004年6月26日(土)、リサイタルホール(大阪)にて「『STEAMBOY』&『AKIRA』1 DAY DREAM PREVIEW」が開催された。

■プログラム
15:00〜 開場
15:40〜 「AKIRA」上映
休憩
18:10〜 トークショー
18:30〜 「スチームボーイ」上映
20:40 終映

開場1時間前の14時頃現地到。しかしすでにたくさんの人が列を作っていて、混乱を避けるために列のところどころには雑誌などでプレゼントにもなっていた「スチームボーイ」のTシャツを着たスタッフ(会場の入口で招待券を回収するスタッフやトークショーの準備・後片付けをするスタッフも皆同じTシャツを着用)が配置され、開場時には観客が建物を囲んで長蛇の列になっていた。

休憩時間に販売された、
DVD「スチームボーイスターターキット」プレス試写会用非売品パンフレット付前売り券にも長蛇の列、トイレにも長蛇の列…(笑)
大友ファンの多さと、大友作品への期待の大きさをひしひしと感じた。
スタッフが着用していたTシャツ

ちなみに「AKIRA」は、この世に数個しか存在しないという、とても貴重な保存状態のよいフィルムで上映された。
それでも場面の変わり目などはかなりセリフが途切れたりしていて、他のフィルムも合わせたら一体今までに何回上映されてきたのだろう、、、と、「AKIRA」の人気の高さを改めて痛感させられた。
プレス試写会用非売品パンフレット


さて、以下は「『STEAMBOY』&『AKIRA』1 DAY DREAM PREVIEW」で行われたトークショーのレポート。
ABCラジオ
「誠のサイキック青年団」パーソナリティ、竹内義和さん(エッセイスト、「パーフェクトブルー」原作者)・板井昭浩さん(ディレクター)のトークが、平野秀朗さん(構成作家・映画評論家)の司会でナビゲートされた。



トークショーの舞台はこんな感じ。管理人がど真ん中のかなりいい席に座っていたのが解ってもらえるだろうか。

大友さんが漫画執筆中に関西ローカルラジオ「誠のサイキック青年団」を有線放送で聞いていて、そのパーソナリティの竹内さんに
「MEMORIES」試写のロビーで声をかけた、というのが大友さんと竹内さんが知り合うきっかけだった。
竹内さんは初対面のはずなのに大友さんの方からフルネームで声をかけられめちゃくちゃ驚いたという。
しかも竹内さんにサインをもらった大友さんは、スタッフに
「よかったですね、大友さん」などと言われていたとか。


「サイキック青年団」の公式ファンブック。大友さんゲスト出演時のトークも収録。
大友さんと板井さんとは、大友さんと竹内さんがピンクなホ−ル(笑)にいた所に板井さんが現れ、そこで初対面となったのだそうで、ピンクな舞台(笑)を尻目に「板井です」「大友です」と真面目に名刺を交換するという面白い図になったという。


世間では、「大友さんはもう古い、今は押井守だ」などというような声がある事については、
「格が違う」と話した。

例えば海外の映画祭に出席した場合、押井氏なら自分の方から他の有名な映画監督に挨拶に行かなければならないところを、大友さんの場合は、いきなり拉致られて(笑)ディズニーのところへ連れていかれ、
ドンと目の前にゲンナマを積まれて「これで数分の短編でもいいから作って欲しい」などと言われたりする事になるらしいのだ!!
しかも大友さんはそれを
「主旨が違う」とさらりと断ってしまうというから更に凄い。


一時「スチームボーイ」を海外と共同制作する事も考え、大友さんがジェームズ・キャメロンローランド・エメリッヒなどに直接話を持ちかけたというのは有名な話である。
結局大友さんが、海外の提示する製作費に対し
「その額では『スチームボーイ』は作れない」などとして、海外共同制作は破談になる。

こういう事が大友さんの
「納得しないものは作らないという意思の表れ」なのだが、共同制作の話をする際大友さんとジェームズ・キャメロンがキャメロンの自宅で食事をし、食事の後キャメロンは自宅に備えた編集機器で「タイタニック」の編集をはじめた、などということもあったという。

こんなふうに、大友さんは世界の名だたるクリエーターと同域でものを作っている人なのだ、と竹内さん、板井さんは語った。
ロビーに飾られた立体POP。大勢の人がひしめく中で誰かがつまづいたのか、向かって左下端が折れていて、スタッフが修復していた


また、「童夢をアニメ化する気はないのか?」と聞くと大友さんは「ない」としながら、
「童夢2ならありうる」と話したという。


そして「大友さんはこれからどこに行くと思うか」という事について竹内さんと板井さんは
「外国を舞台にしていくと思う」と言う。

今回の「スチームボーイ」はイギリスの物語なのでヨーロッパの人にも受けるだろうし、歴史がない国であるアメリカは歴史のあるヨーロッパの物語を無条件に有難がる傾向があるので、アメリカでもきっと受ける!と語った。


最後に「スチームボーイ」について一言。
「大友さんが、スチームに命を吹き込む描き方に賭けていたというその事を目撃してほしい」と竹内さん。
「声優を心配している人も多いと思うが大丈夫。『冬のソナタ』のあのぎこちないアテレコに比べたら…(笑)。『アタック25』の児玉清さん(ロバート)なんて最高!」と板井さん。


***
関西特有のノリで、どこまでがホントでどこまでが誇張なのか判断がつかない危険なトーク(笑)は、無事に?終了した。